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・この日記ではオリジナルのSSや、時折二次創作のSSが書き連ねてあります。苦手な方・興味のない方は見なかった事にしてご退場下さい。
・二次創作物(特定ジャンルなしにつき、その都度要確認)は、出版社・原作者とは一切関係がございません。また、各公式サイトへの同じ窓で移動は厳禁ですのでどうぞご了承下さい。
・この日記に存在する全てのSSはイチエのものであり、転載・複製は禁止です。
・リンク等につきましては、お手数ですが一度メール(ichie_1516@hotmail.com @→@)にてご連絡下さい。
携帯日記。
写メした画像を随時更新。限りなく不定期。 カーソルを記事に合わせると日記の文章が表示されます(クリックすると日記のページに飛べます)。
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2006.12.08 Fri 09:58:32
※このSSと対になっております。
慟哭 悲鳴 絶叫
咆哮にも等しきその声
痛い 辛い 苦しい やめろ ヤメロ
なき叫ぶその声
これほど心地いい声がこの世にあったとは。
ぞくりと身の内を這い上がる戦慄は悦び。
自然と唇が笑みの形に歪んだ。
「あなたはとてもいい声でなきますね」
これ以上ない賛辞。
それを全身から血を流して這いつくばるその人に贈る。
賛辞に対して返るのは、苦しそうな喘ぎ声と射抜くような視線。
憎悪が形となるならば、きっと己の心臓は打ち抜かれていただろう程に強い視線。
「うん。とてもいい」
口端が持ち上がって笑みの形が深くなる。
こんなに笑ったのはいつぶりだろうか。
楽しくて愉しくて仕方がない。
それでも、まだ何かが足りない。
憎む視線も苦しげな吐息も肉体と精神があげる苦痛の絶叫も
確かにこの上ないものだけれど。
まだ足りない。
さて、どうしよう。
「―――――待ちましょうか」
せっかくだ。
せっかく、こんな素晴らしい逸材に出会えたのだ。
もうこの先遭遇できないかもしれない程に、己が理想としたものが目の前にある。
足りないと言うならば育て上げればいい。
「今のままでも確かにいいですが…まだ、足りないようです」
傷が広がるように
傷が一生体に残るように
死なない程度に傷を抉って、新しい血を垂れ流させて
ゾクゾクするような絶叫を聞く。
「あなたが、僕好みのいい声でなけるまで待ちましょう」
言葉1つ紡ぐ度
「光栄に思って下さいね。僕が何かを待つなんて有り得ないのだから」
傷が1つ増える
「あなたならば待ちましょう」
あがる咆哮に憎悪が混じる
「これはその約束の印です」
一生消える事のない傷跡を刻み付ければ、一際鋭い絶叫があがった。
飛び散った血をぺろりと舐めると、この上ない甘さで。
いっそこのままでもいいから貪り食らおうかと思うほどに甘くて。
ごくりと喉が鳴った。
欲望を抑えるのには苦労したけれど我慢しよう。
この甘さがもっと芳醇なる香りを放つまで
なき声が熟するまで
肉の欠片も
血の一滴も
骨すらも
全て喰らい尽くせる事を夢見て待とう。
******************
さあ、早く僕に溺れるがいい。
慟哭 悲鳴 絶叫
咆哮にも等しきその声
痛い 辛い 苦しい やめろ ヤメロ
なき叫ぶその声
これほど心地いい声がこの世にあったとは。
ぞくりと身の内を這い上がる戦慄は悦び。
自然と唇が笑みの形に歪んだ。
「あなたはとてもいい声でなきますね」
これ以上ない賛辞。
それを全身から血を流して這いつくばるその人に贈る。
賛辞に対して返るのは、苦しそうな喘ぎ声と射抜くような視線。
憎悪が形となるならば、きっと己の心臓は打ち抜かれていただろう程に強い視線。
「うん。とてもいい」
口端が持ち上がって笑みの形が深くなる。
こんなに笑ったのはいつぶりだろうか。
楽しくて愉しくて仕方がない。
それでも、まだ何かが足りない。
憎む視線も苦しげな吐息も肉体と精神があげる苦痛の絶叫も
確かにこの上ないものだけれど。
まだ足りない。
さて、どうしよう。
「―――――待ちましょうか」
せっかくだ。
せっかく、こんな素晴らしい逸材に出会えたのだ。
もうこの先遭遇できないかもしれない程に、己が理想としたものが目の前にある。
足りないと言うならば育て上げればいい。
「今のままでも確かにいいですが…まだ、足りないようです」
傷が広がるように
傷が一生体に残るように
死なない程度に傷を抉って、新しい血を垂れ流させて
ゾクゾクするような絶叫を聞く。
「あなたが、僕好みのいい声でなけるまで待ちましょう」
言葉1つ紡ぐ度
「光栄に思って下さいね。僕が何かを待つなんて有り得ないのだから」
傷が1つ増える
「あなたならば待ちましょう」
あがる咆哮に憎悪が混じる
「これはその約束の印です」
一生消える事のない傷跡を刻み付ければ、一際鋭い絶叫があがった。
飛び散った血をぺろりと舐めると、この上ない甘さで。
いっそこのままでもいいから貪り食らおうかと思うほどに甘くて。
ごくりと喉が鳴った。
欲望を抑えるのには苦労したけれど我慢しよう。
この甘さがもっと芳醇なる香りを放つまで
なき声が熟するまで
肉の欠片も
血の一滴も
骨すらも
全て喰らい尽くせる事を夢見て待とう。
******************
さあ、早く僕に溺れるがいい。
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