忍者ブログ
ブログ内検索
必読事項
・この日記ではオリジナルのSSや、時折二次創作のSSが書き連ねてあります。苦手な方・興味のない方は見なかった事にしてご退場下さい。
・二次創作物(特定ジャンルなしにつき、その都度要確認)は、出版社・原作者とは一切関係がございません。また、各公式サイトへの同じ窓で移動は厳禁ですのでどうぞご了承下さい。

・この日記に存在する全てのSSはイチエのものであり、転載・複製は禁止です。


・リンク等につきましては、お手数ですが一度メール(ichie_1516@hotmail.com @→@)にてご連絡下さい。


携帯日記。
写メした画像を随時更新。限りなく不定期。 カーソルを記事に合わせると日記の文章が表示されます(クリックすると日記のページに飛べます)。

カテゴリー
アーカイブ
最新記事
アクセス解析
リンク
プロフィール
HN:イチエ
mail:ichie_1516@hotmail.com(@→@)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ふわり、ふわりとカラダがおちていく。
なにかが、やわらかくカラダをしんしょくしていく。


ふと、てをのばす。
やわらかなものに、ふれる。



わたぼこりのような、やわらかな。

けれどわたぼこりより、ずっときれいな。


そう、たとえるなら、はね、のような。






りょうのてのひらでつつみこむ。
たいせつな、それを。
しんしょくしていくカラダに、とけこむまでずっと、たいせつに。









昼のうたた寝から目を覚まして身体を起こす。
暑い季節だけれど、エアコンをつけていたから快適だった。
だからあんな不思議な夢をみたのだろうか、と首をひねる。
そして手をじっと見た。

当然ながら何も手にしていなかった。
空っぽの手を握ったり、開いたり。
柔らかなものをだったから感覚も残っていない。
いや、本当に手の中にあったのかどうかも定かではない。

けれど確かに自分は触れた。
だってこんなに心が軽い。温かい。凪の海のように穏やか。


あれは一体なんだったのだろう。
わたぼこりのような羽根のような。
よくわからないけれど柔らかかったあれは一体なんだろう。


そんな事を考えつつ、起こした身体をまたごろりと横にしてごろんと1回転2回転3回転した所で壁にぶつかる。
強かに頭を壁にぶつけたせいで、回転も思考回路もピタリと止まってしまった。
せっかく柔らかなものに触れて気持ち良かったのに、最後は結局硬いものに触れるなんて。


なんだかついてない。

*********


こぼれたためいきは、やわらかかった。

PR
Comments
Name

Subject

Mail

Web

Pass
Comment

忍者ブログ | [PR]

(C)紡ぎウタ / ブログ管理者 イチエ
Blog Skin by TABLE ENOCH