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小さな小さな事。
それが1つ、また1つ。
塵よりも小さな小さなそれが、器に溜まっていくのを感じ始めた時には、もう手遅れだった。




取り残された訳じゃない。

今、こうして自分は笑っている。怒っている。泣いている。
食事をしている。歩いている。眠っている。



けれど、降り積もったそれは、確実に己を変えた。
自分ではない自分へと変えた。
「自分」だと思っていたものから、少しずつズレ始めた。







今まで自分はどう笑っていた?
どう歩いていた?
どうやっていた? 何をしていた?






この手を濡らすものは何だ?
この頬を伝うものは雨なのか?










自分の手を見る。見慣れた腕がそこにある。
なのに、まるで画面の向こうの腕を見ているようだった。

これは誰の腕なのだろう。
見覚えがあるうでだ。
たしかに見たことのあるうでだ。
だれのうでだっただろう。







ああ、自分であって 自分でない ものの   うで 。





これは、もう、自分では    ない  。

**********

では「自分」はどこにいったのだろう。


【BGM:アンインストール(Song by石川智晶)】



*********

少しずつ自分ではなくなる感覚、少しずつ「自分」が「自分」として認識しているものからズレていく感覚、というのはとても興味深いです。
「自分」を正しく理解している人なんてこの世にはいないと私は思っているので。
まぁ一言で言えば「曲萌え」です(……)。
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