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・この日記ではオリジナルのSSや、時折二次創作のSSが書き連ねてあります。苦手な方・興味のない方は見なかった事にしてご退場下さい。
・二次創作物(特定ジャンルなしにつき、その都度要確認)は、出版社・原作者とは一切関係がございません。また、各公式サイトへの同じ窓で移動は厳禁ですのでどうぞご了承下さい。
・この日記に存在する全てのSSはイチエのものであり、転載・複製は禁止です。
・リンク等につきましては、お手数ですが一度メール(ichie_1516@hotmail.com @→@)にてご連絡下さい。
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写メした画像を随時更新。限りなく不定期。 カーソルを記事に合わせると日記の文章が表示されます(クリックすると日記のページに飛べます)。
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2007.08.22 Wed 13:59:21
先生はとてもぶっきらぼう。
しゃべり方がなんだか怖いんだ。
先生はあんまり笑わない。
怒ってるように見えてなんだか怖いんだ。
先生はとっても厳しい。
挨拶をしなかったらとても怖いんだ。
でも知ってるんだ。
先生は、ほんとーは怖くないって事。
学校にあるプールの開放日だから、おにいちゃんと一緒に遊びに行ったその帰り道。
ずるっこだけど、中庭を通れば校門に早く着くから、こっそりそこをおにいちゃんと一緒に手をつないで歩いてた。
にゃぁお。
なぁご。
猫の声がした。
学校で飼ってるのは、鳥とうさぎだけなのに、どうして猫がいるんだろう?
おにいちゃんと顔を見合せて、こっそりこっそり、声の方へ近づいてみる。
そこにはちょっと汚れてるけど、可愛い猫の親子がいた。
かわいいね。
かわいいな。
おにいちゃんと目だけで会話をして、顔をニコニコ笑顔にしながら猫を見てた。
そしたら。
「ここは帰り道として認められていないよ」
びっくりして後ろを振り返ったら、先生がいた。
暑いのにちゃんとスーツを着てる。
おとうさんなんて、暑い暑いって言って、ネクタイだってだらしなくしてるのに、すごいなぁ。
そんな事を思っていたら、先生がごつん、こつんとおにいちゃんと私の頭を小突いた(ごつん、はおにいちゃんを小突いた音で、こつん、が私)。
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
しゅんとして謝ると、先生は肩を竦める。
きっと許してくれたんだと思う。
だって先生は、ちゃんと謝れば許してくれるって知ってるもん。
しょんぼりしてるおにいちゃんと私の隣をすり抜けて、先生は猫の親子の所に行く。
にゃあん
みゃぁみゃぁ
びっくりした。
だって猫が先生のスーツのズボンにちょっぴり汚れてる身体をすりつけ始めたから。
先生もそれを怒ったりしない。
それどころか、どこに持っていたのかわからないけど缶詰を出して猫にあげはじめた。
「ないしょだよ」
先生がそう言う。
「君達がここを通って帰ろうとしたのを、黙っていてあげるから。君達はこの事を誰にも言っちゃダメだよ」
約束できるなら、この子達に触ってもいいよ。って。
先生がそう言うから、私もおにいちゃんも首がもげちゃうんじゃないかって位にこくこく頷いた。
だって私もおにいちゃんも、猫の親子に触りたくって仕方なかったんだもの。
怖がらせないようにそぉっと近づいて、そぉっと撫でる。
可愛いなぁ。
「先生、私たちもご飯持ってきてあげてもいい?」
「いいけど、煮干しとか牛乳はだめだからね」
「どうして?」
「猫にとっては塩味が強すぎたり、人間の牛乳も猫が飲むと下痢になっちゃうから」
「そっかぁ……」
じゃあ、お小遣いをちょっと貯めて猫のためのごはんを買ってあげないとだめだなぁ。
おにいちゃんもそう思ってるのか、口をへの字にして考えてる。
すると、先生はぽんぽん、て頭を撫でてくれた。
「僕が餌を準備しておくから、君達でこの子らにあげて」
「いいの?」
「君達は月に1度お小遣いを貯めて、この子らに猫用のおやつをあげるって約束するならね」
「約束する!」
「する!」
ぴん、と手を伸ばして返事をすると、また先生は頭を撫でてくれる。
その顔はちょっとだけ笑ってた。
あんまりに珍しいからぽかんと口を開けて見つめてたら、「何見てるの」って言われて、小突かれちゃった。
********
小突かれてもちっとも痛くないんだよ。
しゃべり方がなんだか怖いんだ。
先生はあんまり笑わない。
怒ってるように見えてなんだか怖いんだ。
先生はとっても厳しい。
挨拶をしなかったらとても怖いんだ。
でも知ってるんだ。
先生は、ほんとーは怖くないって事。
学校にあるプールの開放日だから、おにいちゃんと一緒に遊びに行ったその帰り道。
ずるっこだけど、中庭を通れば校門に早く着くから、こっそりそこをおにいちゃんと一緒に手をつないで歩いてた。
にゃぁお。
なぁご。
猫の声がした。
学校で飼ってるのは、鳥とうさぎだけなのに、どうして猫がいるんだろう?
おにいちゃんと顔を見合せて、こっそりこっそり、声の方へ近づいてみる。
そこにはちょっと汚れてるけど、可愛い猫の親子がいた。
かわいいね。
かわいいな。
おにいちゃんと目だけで会話をして、顔をニコニコ笑顔にしながら猫を見てた。
そしたら。
「ここは帰り道として認められていないよ」
びっくりして後ろを振り返ったら、先生がいた。
暑いのにちゃんとスーツを着てる。
おとうさんなんて、暑い暑いって言って、ネクタイだってだらしなくしてるのに、すごいなぁ。
そんな事を思っていたら、先生がごつん、こつんとおにいちゃんと私の頭を小突いた(ごつん、はおにいちゃんを小突いた音で、こつん、が私)。
「ごめんなさい」
「ごめんなさい」
しゅんとして謝ると、先生は肩を竦める。
きっと許してくれたんだと思う。
だって先生は、ちゃんと謝れば許してくれるって知ってるもん。
しょんぼりしてるおにいちゃんと私の隣をすり抜けて、先生は猫の親子の所に行く。
にゃあん
みゃぁみゃぁ
びっくりした。
だって猫が先生のスーツのズボンにちょっぴり汚れてる身体をすりつけ始めたから。
先生もそれを怒ったりしない。
それどころか、どこに持っていたのかわからないけど缶詰を出して猫にあげはじめた。
「ないしょだよ」
先生がそう言う。
「君達がここを通って帰ろうとしたのを、黙っていてあげるから。君達はこの事を誰にも言っちゃダメだよ」
約束できるなら、この子達に触ってもいいよ。って。
先生がそう言うから、私もおにいちゃんも首がもげちゃうんじゃないかって位にこくこく頷いた。
だって私もおにいちゃんも、猫の親子に触りたくって仕方なかったんだもの。
怖がらせないようにそぉっと近づいて、そぉっと撫でる。
可愛いなぁ。
「先生、私たちもご飯持ってきてあげてもいい?」
「いいけど、煮干しとか牛乳はだめだからね」
「どうして?」
「猫にとっては塩味が強すぎたり、人間の牛乳も猫が飲むと下痢になっちゃうから」
「そっかぁ……」
じゃあ、お小遣いをちょっと貯めて猫のためのごはんを買ってあげないとだめだなぁ。
おにいちゃんもそう思ってるのか、口をへの字にして考えてる。
すると、先生はぽんぽん、て頭を撫でてくれた。
「僕が餌を準備しておくから、君達でこの子らにあげて」
「いいの?」
「君達は月に1度お小遣いを貯めて、この子らに猫用のおやつをあげるって約束するならね」
「約束する!」
「する!」
ぴん、と手を伸ばして返事をすると、また先生は頭を撫でてくれる。
その顔はちょっとだけ笑ってた。
あんまりに珍しいからぽかんと口を開けて見つめてたら、「何見てるの」って言われて、小突かれちゃった。
********
小突かれてもちっとも痛くないんだよ。
いのさんの絵板にあった某ちゃん先生の絵が、あまりにも、好き過ぎて。
因みに猫に煮干しや人間の牛乳をあげちゃダメなのは本当です。
鰹節もあげちゃダメだった気がします。
因みに猫に煮干しや人間の牛乳をあげちゃダメなのは本当です。
鰹節もあげちゃダメだった気がします。
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